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2012.07.30 (Mon)

モンスター・シークレット 鑑定医シャルル 藤本ひとみ

昔、大好きだった藤本ひとみセンセのライトノベル、マリナシリーズ。

アニメ化して映画にもなって、若かりし頃、映画館に見に行ったりしました。
お目目パチパチで、ffとかかれた趣味の悪いTシャツを着た和矢に悲鳴を上げ、石田純一ばりに革靴に素足っぽいシャルルに気が遠くなったり。
今もそのアニメビデオは家にあります。後生大事にとっておいたはずのポスターはどっかに行きました(笑)
10代の頃、ものすごく好きだったので、CDも買ったりして、シークレットラブに悶絶したのは良い思い出です。

そんなマリナシリーズも、シャルルに捧げる夜想曲3が出てから、急に続きが発売されなくなりました。

わたしの好きだった天才シャルルも作中で19歳のまま、どうなってしまったのか・・・
レオンハルトとの聖剣をめぐる戦いは?
赤いモルダウとはなんなのか?
和矢は?
マリナは?
美女丸は?
響谷の兄妹は?

そんな謎を残したまま18年経ちました。
初めの数年は、なぜ続きが出ない!?と憤りましたが、そのうち諦めにかわりました。
作者自身がもう少女小説は書かないとどこかで断言したというのも目にしましたしね。

けれど18年経って、19歳のシャルルが出てくる本が発売されるという……
今更?
紹介内容を見ると、以前の続きではないらしい。

アマゾンより
内容説明
大手新聞記者である梓は30歳代半ばで、根っからの正義感の持ち主で、その正義感ゆえの失敗談にも事欠かない。不器用だけれども、行動力もある。梓は離婚歴があり、小学生の息子を今はパリ郊外の寄宿学校に預けている。息子に会いにパリに行ったとたん、パリでの後見人である大学時代の親友が死体となって発見される。この二つの事件には裏でつながりがあった。知り合った、天才的な推理力を持った鑑定医シャルル(作者の人気シリーズの主人公)とともに、事件の解決を図る。パリに台頭する極右組織との攻防と、ナポレオンが秘密に残したとされる巨大ダイアモンドの行方探しもかかわってきて、事件は予想もしなかった展開を見せる。著者が長年培ってきた西洋史の知識と、ストーリーテラーとしての円熟した資質が高い境地で結実した大作。ノンストップ・ミステリーとしての完成度を誇る書き下ろし作品です。


モンスター・シークレットモンスター・シークレット
(2012/07/28)
藤本 ひとみ

商品詳細を見る


アラアラまぁまぁ……
どこぞからの情報で、しかもこのシャルルは鑑定医だけれど19歳だというじゃないですか。

買うしかないじゃないですか。
ぶっちゃけシャルルは私の青春といっても過言でないのだから(笑)!

28日発売になっていますが、予約していたからか27日夜に到着。
けれど、読む勇気がなくて丸2晩放置。

ネットで読んだ人の情報を見て、これなら読めると思って昨日29日に読みました。
ちなみにネットで見た情報とはこんな感じ。
一応軽いネタバレかもしれないので気になる方は反転で。
赤いモルダウの謎はわからないまま
アルディ家は落ちぶれた

ここからは自分が読んだ感想を・・・

(ネタバレな部分は反転で)
時期としては、赤いモルダウ事件後、少し落ち着いた頃になるんでしょうかね。
シャルルがアルディ家は衰退したようなことを言っていた。生まれた頃が最高潮だったらしい。持ってた土地やらが戦争と天災でだいぶんやられたみたいで、財力がかなり落ちた、と。
それでも、まだパリ16区に住んでいるし世界のあちこちに土地や島は持ってて金持ちではあるようで、使用人もかなりいる。
あと、親戚の離反で、アルディ家は分裂中とのこと。もう二度と、元には戻らないだろうと。
執事がアルディ家の血を引く唯一の継承者とシャルルを紹介していた。ミシェルやアンドリューや他の親戚は、そのお家分裂騒動でどうにかなっちゃってるのかな…
あ、日本語が話せる理由を「日本とフランスのハーフの知り合いがいるから」とか言ってたので、これがたぶん和矢のことだと思われます。


今までの鑑定医シャルルよりも、ライトノベル寄りの文章で全体的に読みやすかった。
事件も、今までの鑑定医のような猟奇殺人ではなく、ナポレオンの残した謎だったので、ドロドロしてなくてさっぱりしてたし。
シャルルも19歳だからか、ブツブツ言いながらもまだ情熱があって可愛げもあってとっても良かった!
アルディ家がいっぱいでてきて嬉しい。
執事がとても良かった!アルディ家の執事の助手になりたい。

そしてなにより、またこんなシャルルを作中で見る事が出来て、読むことが出来て嬉しかった…

読後感はとても良かったです。

懐かしい・・・
本当に幸せなノスタルジーに浸る事ができました。

ありがとう19歳のシャルル!
このまま自分を理解してくれて、一緒に行動できる友人をいっぱいつくって欲しい。

だから、二十代の鑑定医シャルルは、わたしの中でなかった事にします(笑)

(追記)
改めてパラ読みすると、シャルルの天才ひらめき度がかなり下がってるような気がしました。冴えて切れる感じが薄くなって凡人に近い変わり者の秀才みたいな。
まぁ、その方が以前のシリーズを知らない人の受けも良いだろうしね。
個人的には、いろいろ経験して普通にちょっと近づいた?のだと思うことにしてます。ちょっと丸くなってまろやかなシャルルもまた良し。
ナポレオンについては教科書で見たぐらいしか知らなかったので「ほー」「へー」と興味深く読めましたが、事象が細かすぎて感情移入はあまりできず。
話の流れというか、雰囲気的に「愛の迷宮で抱きしめて」に似てる気が。あっちはダ・ヴィンチで、こっちがナポレオンって感じで。
謎解き冒険サスペンス?
主人公がバツイチ子持ちなので、迷宮から恋愛物を抜いて、尚且つ大人向けに高級娼婦とか政治家とかそんな人たちも出てくるところをみると、購買者の年齢層に合わせているのかも。
まりなシリーズ全盛期のあの時10代だった人達は、今30代40代ですしね。

恋愛をスパッと抜いてあったのは私的には良かったな。
今更、ドロドロした恋愛話はあまり読みたいと思ってないので… ←もう枯れてるから

テーマ : 読んだ本の感想等 - ジャンル : 小説・文学

10:32  |  感想:小説  |  TB(0)  |  CM(4)  |  EDIT  |  Top↑

★私も読みました!

はじめまして!
私も昨日アマゾンから届き一気によみましたよ♪今までの鑑定医の内容を考えると、読むのに覚悟がいりましたが、そんな心配はよそに確かにラノベよりの読みやすさで、求めていたシャルルとはちょっと違いましたが、読後感はよくなつかしい風が吹き抜けるようでした。

この調子でもうちょっとコバルトの続きによった内容のものを出してもらえると、心置きなくあの世にいけるのですが(^^;;
神楽 |  2012年07月30日(月) 20:51 | URL 【コメント編集】

★お返事

ども、ようこそ。はじめまして!
読みはじめるのに覚悟や勇気が必要で、読んでみると今までの鑑定医よりもずっと読みやすかったですよね。
ほんと読み終わった後は、懐かしくて・・・切ない気持ちがしましたわ。

こんな感じの19歳のシャルルで、コバルトの続きの内容をシャルルの語りでさらっと言ってくれるような本が出たらいいのにね(本筋は別でいいから)。
わたしもそうなれば思い残すことが・・・(笑)
餅田くみ |  2012年07月31日(火) 11:25 | URL 【コメント編集】

★ものすごく共感

まさにマリナシリーズの時10代の若者だった私。どっぷり藤本ひとみワールドにはまりまくってました。
すでにか20年近くが過ぎ、物語の内容もおぼろげだったのですが、図書館でこの本を偶然発見し、「し、シャルルっ!?」といてもたってもいられず借りてきました。
そして、そこにはシャルルがいました…。あのときの彼がいましたね!私ももちろん鑑定士シャルルの話は読みましたが、あまりにダークな内容で、彼の幸せを願わずにはいられませんでしたが、今回、やや甘めになったものの変わらぬシャルルと出会えて青春が甦りました(^-^)
私も20代のことはなかったことにしよう。ともかく、同じことを感じてらしたかたがいたのが嬉しいです~!今後、ちょいちょい復活してほしいですね、以前の人気キャラで大人の小説!
もあこ |  2012年11月07日(水) 22:56 | URL 【コメント編集】

★Re: ものすごく共感

返信が遅くなってすみませんヽ(;▽;)ノ

わたしも10代の頃は、どっぷりはまってましたよ~。
甘酸っぱくも恥ずかしい青春はシャルルと共にあったといっても過言ではありませぬ(*゚▽゚*)
図書館で借りられたんですね。うん、図書館でも充分いいかも。
わたしは発売日にいそいそと購入しまして…。面白かったし爽快感もあって懐かしかったけど、読み返したいほどではなかったかな。まぁ、コバルトの時から読み返すことはマレだったので、そういう部分も今回の本は昔と同じと言えるかもしれません。

なんだか20代のシャルルは暗すぎて……ねぇ……娼館通いとかも、正直、ドン引きだったというか(笑)
藤本ひとみセンセの中では、シャルルは生涯幸せになれないキャラらしいので(お気に入りの不幸キャラ)、シャルルに幸せになって欲しいファンとしては、どこかで「その部分はなかったことにしよう!」と考えないとどうしようもないみたい。
5年に1回ぐらいでいいので、今回の10代シャルルのような話が発売されたらいいのになぁ…なんて思います(*゚▽゚*)
餅田くみ |  2012年12月09日(日) 03:20 | URL 【コメント編集】

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